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『…ぁ…、ほけん…しつ…?』


「…おきたか…?雅」


『え…。…ぉ兄ちゃん…』



私が寝ているベッドの右側に椅子に座っているお兄ちゃん、海斗がいた。

まだ目の前がグニャってしてるけど、大丈夫かな?



「まさか、智也が雅だったなんてな~」

『…怒って…ないの?』

「なんで怒るんだ?」



普通怒るでしょ?



『ごめん。ありがとう』


私はベッドからおりた。


フラッ


やばい、まだ視界が…



「おっと、まだ歩くなよ。…風邪、じゃあ無さそうだが?」

『…気にしないでいい』



支えてくれたお兄ちゃんから離れて壁を使いながら廊下にでた。



カバン、取りに行かないと…

今は、まだ、智也の格好だから、教室いっても大丈夫だろう

多分、多分だけど、もう少しであいつがくる


時間は9:00



ガラガラー




クラス《かっ加賀見君!!!》

女子1《大丈夫ぅ?》

女子2《きゅうにたおれてびっくりしたんだからねぇ?》



キモい