「あれ?えっと…」

『加賀見 智也だよ、よろしくね♪』

「よろしく♪」


「なんか、加賀見、お前、春と似てんな」

『そう?』



当たり前じゃんか。春を真似てるんだから




『ねぇねぇ!雅って、誰ぇ?』

「え?あ、聞いてたんだな。
雅は、海霸の姫だ。いや、だった…」



寂しそうに言う未琴。

なんでそんな寂しそうな顔して言うの?

裏切ったんだよ?不死鳥みたいに恨みなよ。

復讐してやる、いつか、潰す。

そう思えよ



『姫?そうだったんだ~…。姫、辞めたんだね…、その子は。』


「うん。昨日ね」


『昨日、もしかして、辞めた子?』


「うん」



だんだんと小さくなる未琴の声。

春は涙目になっている。


幸兎は無表情。

舜はパソコンでなにかを調べている。


海斗は、すごい黒い寂しいオーラをみんなより全開にだして落ち込んでいる。


ははっ。まぁ、妹にあんなこと言われたからね~