ーー昼休みーー


ガチャ



『やっぱり、屋上だよね』



やっぱり、男子用の制服なれないなぁ。

まぁ、いいか。


私は、着ていたブレザーをぬいで、


屋上のど真ん中に寝転び、自分の、上に脱いだブレザーをかける。



『空、真っ青。

ブルースカイだね。』



私は、そっと目を閉じる。





ガチャ



「はぁ…。雅ちゃん…」

「あれ、本当だったのかな…」

「本当でしょう。

騙されてるなら、涙目ぐらいなるはず。

でも、雅さんは、涙目にはならず、面白がっていました。」

「…俺…。あいつに負けて、悔しい。でも、それ以上に、裏切られたのが一番悔しい。」



みんな、私のことに気づいてないの?


ていうか、未琴と春は、裏切られたことをまだ信じてないのかよ


でも、瞬はやっぱり、信じてる。ありがたいよ

幸兎。あんたが負けるのは当然だから。