「雅ちゃん~!!」



春が私にも駆け寄ってくる。



『どうしたの?』

「グラビア、楽しい??」

『え?うん。まぁ』



そういえば、まだマネージャーに引退話、してないや。

しとこっかな。



『ごめん。ちょっと電話してくる』

「いってらっしゃ~い!」



私は屋上を出て、空き室に入った。



プルルルルっ プルルルルっ ピッ



ーー〈は~い!星羅?〉

『はい、お話がありまして』

ーー〈なになに~?〉


『私、今から、グラビア、引退します』


ーー〈え?どういうこと??〉


『すこし、いろいろ、事情がありまして…』


ーー〈そう…。悲しいけど…。しょうがないわね…。〉


『すいません。あ、それと、このことは、ニュースに出さないでください。雅兎君にも、言わないでください。
これは、マネージャー、監督だけにいってください』


ーー〈…わかったわ。じゃあ、また、会えれば、いつか、会いましょう。〉


『はい、今まで、ありがとうございました』