「じゃあ、この鍵穴に、最初に海斗、開けてみて?」



鍵穴は不思議な形をしていた。

海斗がそこに鍵をさしたら、カチッと音がした。



「じゃあ、次は、蘭」



私もその鍵穴に差し込んだ。


カチッ



「じゃあ、入りましょう」



ガチャ


本がいっぱい…。ん?あれは…


私はひとつのものに手を伸ばした。



「ここには、その族の弱点。などが詳しくかいてある本よ。
まあ、この本は私とお父さんで作ったんだけどね♪

蘭、それは…」


『死神(しにがみ)…。』



昔、私を拉致したやつ。

そのときはもう総長だった。

でも、ある人を人質にして、私が死神の仲間にならなければ、ある人を殺す。

そういわれた。私にとっては、その人は大事な人。

だから、助けるにはそうするしかなかった。