にょー!!って感じです。リアルが忙しいのと普通に本ばかり読んでたので、書けてない読めてないのに五月ももう少しで終わるぞです。
司馬さんの本をまとめて読んでました。
関ヶ原、峠、太閤記、国盗り物語ですね。
やはり良いですね。良いけど、少し濃くないと言うかハードボイルドや冒険小説のような濃度はないのかなです。
良いんですけどね。
そこで久しぶりの北方謙三です。
望郷の道上下です。これは久しぶりに北方謙三読んで良かったです。
この所現在物のハードボイルド読んだら少々臭いと言うかカッコつけ過ぎではってあって避けてました。
望郷の道は北方の曾祖父にあたる人をモデルにしてるらしいんですけど、これは良いんですよ。
まずね、北方作品に共通するのが出だしの文章ね。今回も良いね。
時は明治です。主人公が養子に行く先は昔風に言うなら侠客の世界です。
奥さんになるのはそこの女親分です。
この夫婦の様子が予定調和でないのも良いし、これは曾祖父を基にしながらもかなりのフィクションだと思います。
男の世界を描いてるようで夫婦の物語かもです。
とにかく熱いね。そして何ヵ所かで泣けます。
昔の日本人は凄いとか最近は多いしやたらに日本人は凄い的な風潮が有るけど何かキナ臭いね。
右翼的なキナ臭さです。最近の日本に蔓延してる感じです。
某売れっ子作家の何とかと呼ばれた男と比べてる人も居たけど北方ですからね。
比べてはいけません。レベルが近います。
彼はずっと男はどうあるべきかを書いてますね。何より真似出来そうで出来ない文体でしょうね。
初期作品や時代物に傑作が多いです。一時期売れっ子になって同じパターンを繰り返し過ぎた為に離れましたが、時代物に行って良かったです。
望郷の道機会が有れば読んで欲しいですね。北方謙三に偏見を持ってる人も読めると思います。
男の小説ですが、家族の小説だし一種の難しくない経済小説かもです。
夫婦の性格の違いがとても良いし、熱いし良いですね。
にょー!!です。