ピピピピピ





バシッ




「ふぁぁぁ」




朝早くから部屋に鳴り響いた目覚まし時計を止め、

私は大きくのびをした。





「んん!!いい朝だ!!」







…昨日の出来事は、



夢?








ふと昨日あったことを思い出し、

顔をしかめる。





夢なんかじゃないのは百も承知だ。


私だって、

昨日の修平の怪しげな笑みを忘れたわけではないから。







「…ムカつく」








朝っぱらからこの私をイラつかせるとは、

あいつも大した度胸だ。






イライラを抑えつつ、鞄に荷物を詰め込んでいると、

下からお母さんの声が聞こえた。




「ひなたー

 はやく学校の仕度しなさいよ?」




「はーい」









生返事をして制服に着替えた私は、



いつもどおりに、修平の迎えをまっていた。





いつもと少し違うのは、

修平に対してイライラしていること。