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目覚ましとは違う、

いつもより軽快なメロディーが部屋に鳴り響いた。





「んー朝ぁ?」





私は半寝ぼけのまま起き上がり、

アラームを止めた。





その眠気に思わずもう一度布団のなかにもぐりたくなるが、

それをグッと堪えて私はお風呂場へ向かった。






シャワーを浴びながら徐々に眠気も覚めて、

千穂のことを考え始めた。






浅井と千穂はもうカップルのようなものとして思ってきたけど、

お互いはそのことに気づかないなんて…


千穂は自分のこととなると鈍感すぎるんだ。



その距離は、私からみてもとてつもなくもどかしいもので。






「ちゃんと、応援してあげないと。」






クリスマスまで、あと5日。




千穂の恋が実るように、

私はひたすら祈るしかなかった。