そしてその日夕方。


少し早めの晩ご飯を食べていると携帯電話が震え始めた。


画面を確認すると、安岡君からのメールを知らせていた。


あたしは残りのご飯を一気に口にかきこんで、お茶で流し込んだ。


「ごちそうさま!」


早口にそう言い、すぐに携帯電話を開く。


《今日の集会は20時からに決まった。19時30分には迎えにいく》


あたしはその文面を読んだ後、時計に視線をやった。


今の時刻は17時30分。


まだ2時間はある。


あたしは食べ終えた食器をすぐに片づけて、お風呂に入ることにした。


両親が出かけることを承諾してくれるかどうかわからないけれど……。


チラっと両親の顔色をうかがってみる。


2人ともいつも通りの様子で、特にご機嫌というわけでも、不機嫌というわけでもなさそう。


お風呂から出てタイミングを見計らって言うしかない。


あたしはそう思い、お風呂へと向かったのだった。