** 《桜菜side》 『相変わらずだよなー、あの二人』 --いつもの放課後、あのバカ2人の何メートル先を、 コイツと歩く。 平然とヘラヘラ笑っちゃってさ、 こっちの身にもなってほしい。 あたしは、平然を保つのに全神経を尖らせているっていうのに。 『………桜菜?』 「なに?」 『いや、なんか元気なさそうに見えたから』 --元気は有り余ってるんですけどね。