◆◆◆ それは、一本の電話から始まった。 「…え、何?ちょ、あの、え?もう一回言ってくれまちゅか?」 俺様こと白龍伊織さまは、愛しの愛妹からの電話に困惑していた。 屋敷、と言えるほど広い、和洋折衷入り交じったこの家で。 俺は大変レアな、もう国宝級というより世界遺産な声を聞いたのである。 『…だか、らぁ………おねがい…』 「ぶはぁおっ!?る、瑠璃っ!脳内イメージをより具体的にしたいから、今の格好と下着の色と形を詳しく――ああああっ!切られてるぅう!」