我妻はかごの中の鳥



ぼふんっと枕に倒れた瑠璃。

「……」

ほんのすこし顔を歪めたから、きっと具合が悪いのだろう。

「辛い?」

ぶんぶんと首を振る。
何その変な意地。


「……服」

「着せたけど?」


無表情の顔はそのままで目だけを見開く。

恥ずかしいらしく、布団をすっぽり頭まで被ってしまう。

白い髪の毛がはみ出ていて、愛らしさが倍増した。