さっちゃんが赤い靴を履いてみると

不思議なことにぴったりでした。



「でも、赤い靴さん。

素敵な場所ってどこなの?」


 それは

 さっちゃんが大好きな物があるところ…


赤い靴は

そう言うやいなや動きだしました。

それはものすごく速く

でも、もしかしたら

ものすごくゆっくりかもしれないスピードで

まるで不思議な空間で

体が勝手にダンスをしているようでした。



でも少しも怖くなく

とても気持ちがよかったのです。