ふと気がつくと

さっちゃんは知らない場所にいました。

「ここどこかしら。全然見たことのない場所だわ。」

さっちゃんは

少し怖くなってしまいました。



すると

段々と空が暗くなり

雨がぽつぽつ降り始めてきたのです。



「どうしよう!」

慌てて

雨宿りできそうなところをみつけようと

辺りを見渡すと

目の前に小さなお店屋さんがあります。



「ここで雨宿りさせてもらおう!」

そう思ってお店のドアを開けると

さっちゃんは一瞬

不思議な

懐かしいような匂いがしたように思いました。



そしてドアを閉めると

はっきりわかったのですが、

お店の中は真っ暗闇だったのです。



さっちゃんは、

雨にぬれて

寒いのと、怖いのと、心細いのとで

涙がでてきました。

そうすると

もっと悲しくなってきて

しまいには

大声をあげて泣いてしまいました。