「薫子様!? 一体どうしたのでございますか!?」 予想外に早い帰宅。 しかも一人の私に、滝山は驚いて駆け寄った。 滝山が持たせてくれたおにぎりも食べずじまい。 ――あ! 北見さんに渡してくるのを忘れたわ! 「どうしましょう、滝山」 「何がでございますか?」 「これ……」 おにぎりの入った袋を持ち上げる。 「持って帰って来ちゃったの……」 「おやまぁ」 滝山の顔を見たこともあって、一気に気が抜ける。 ソファにストンと腰を下ろした。