土下座した男を冷たく見据えるキュリオは、さらに背後にいる男たちへと視線を投げつける。
「…逃れられると思うな。罪を犯したそなたらを見過ごす私ではない…」
偉大な王がそう述べると、複数の馬の蹄の音があたりに響く。
「キュリオ様!ご無事ですかっ!!」
猟師(キニゴス)たちが言っていた役人とは城に使える大臣や家臣のことである。
「罪人を捉えよ」
「はっ!!」
大柄な家臣たちは魔導師により特殊な技法で編み出された強力な縄で彼らを縛り上げていく。
「キュリオ様っ!お怪我はありませんか!?」
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