――これは少し前の話。 私と三鷹くんが出会った、というか初めて話した時の話である。 季節は春頃。 新しく二年になってから月日が少し経った今、私達3組は初めての席替えを行なった。 私の席は一番後ろの席。 そして廊下側から二番目である。 菜々と離れちゃったなぁ。 なんて考えてたら、隣の席であろう男子が来た。 「…あ、よろしくね」 「どうも」 慌てて私が挨拶すると、向こうも普通に返事をしてくれた。