今なんて言った?


「助けてあげる」って言った!?



目を見開いて三鷹くんを見上げると、彼は涼しげな笑顔を私に向けてきた。




「田中さんがK大行けるように俺が面倒見てあげるよ? お望みなら」




どういう風の吹き回し!?


なんかこの異常な優しさ、私が風邪の時もあったような…。



ごめん三鷹くん、

やっぱりなんだか疑ってしまう!




「本気!?」


「うん。なんで嘘つくんだよ。君って本当に心が歪んでるね」




うるさいな!

ひねくれた性格で悪かったね!



…でも、やっぱり三鷹くんってほんとは優しい人なんだなぁって改めて思った。


だって普段こんなに貶してる相手に勉強教えてくれるって言うんだから、きっと三鷹くんはツンデレかなんかだと思う。


いや分かんないけどさ。

ただの気まぐれかも。




「あれ、またまたお二人で仲良さげだね」




と、さっきまで他の女子と話していた菜々はこちらへと戻って来た。