――「はいどうぞ」
しばらくして、三鷹くんは本当にお粥を作ってくれた。
ほかほかと美味しそうなお粥を見て、私は思わずよだれを垂らしそうになる。
「ありがとう! いただきますっ」
手を合わせてそう言うと、私は早速スプーンでお粥を食べ始めた。
…美味しい…。
「めっちゃ美味しい…!」
「お粥くらい完璧に作れるよ。ていうか落ち着いて食べなよがめついな」
私は「あはは」と笑いながらお粥を食べ続ける。
改めて三鷹くんのすごさを実感した。
こんな完璧(?)男子がいたらそりゃ王子って呼ばれるよ。
まあ毒舌王子だけど。
最低王子かな。
「…そういえばさ、三鷹くんって彼女とか作らないの?」
「君ってほんと唐突だよね」
「いやぁ、これはずっと気になってた事なんだけどね」
三鷹くんはハァと溜息をついて、また私の隣に腰掛けた。
私はお粥を食べ終え、「ごちそうさま」と手を合わせる。
…三鷹くんのそういう恋愛話は聞いた事がない。
なにせ、告白とか毎月の如く断ってるもんね…。
「別に。作らない気がない事はないけど」
「え、意外かも」
「そもそも俺は自分の好きになった人と両想いになってから付き合いたい派だからね。純粋だろ」
いや自分で言うなよ!
でもほんとに予想外だ。
三鷹くんって案外…普通の人なのかも。
「三鷹くん好きな人いるの?」
どうせ「いるわけないじゃん」とか言われるだろうなとか思っていたのに、
三鷹くんは黙っている。
…?
どうしたんだろ?
…ハッ!
まさか本当に好きな人いるとか…!?


