友也も私と三鷹くんに気付き、ピタリとその足を止める。
と思えば、友也はくるりと踵を返したではないか。
ハッ、逃げられる!
「ゆ、友也待って!」
慌てて友也を止めるように叫ぶと、友也は私達に背を向けたまま今にも走り出しそうなその動きを止めた。
…ホッ。
「…友也、あの…」
「…ごめん!!」
私が話を切り出そうとした時、
突然友也が大きな声でそう謝った。
私と三鷹くんはきょとんとする。
「俺、二人が付き合ったって聞いて…ほんとに良かったって思った!
…でも、やっぱり美乃が好きだなって思ったら…なんか、自制出来なくて……ごめん」
背中越しに聞こえる友也の声。
私は少し俯いてしまった。
…わ、私があそこで寝てさえしなければ…こんなことには…!
「美乃にも三鷹にも申し訳なくて…。でもこんな気持ちのまま美乃のそばにいても…三鷹が嫌な思いすると思って…」
そう話す友也の背中はとても寂しそうに見える。
…ど、どうしよう。
私、仲直りするって意気込んでたけど
こんなこと言われてなんて言ったらいいの…!?
つくづく私は馬鹿だなと思い直し、自己嫌悪に陥っていると、
三鷹くんが盛大に溜息をついた。


