最低王子と恋の渦








そして落ち着いた私達は柵にもたれかかったまま並んでそこに座り込んだ。

屋上は弱く肌寒い風が吹いている。




ふと、







「あ、そういえば三鷹くん。

三鷹くんって…いつから私のこと好きなの…?」






以前菜々に聞かれて、そういえば三鷹くんに聞いてなかったなと思い出した私は唐突にそんな質問を投げかけてみた。

当然三鷹くんは一瞬きょとんとする。


そして「うーん」と考えるように空を仰いで、また私にその綺麗な顔を向けた。







「…知りたい?」



「え、そりゃあ知りたいよっ」






少し身を乗り出すように私が言うと、三鷹くんは「そっか」と呟いてその顔にニッコリと涼しげな笑顔を浮かべた。







「明確には分からないけど、多分去年の夏休み前なんじゃないかな。自覚したのは」



「…えっ」







去年の…夏?


う、嘘でしょ?そんな前から…?

ていうかその時期って…。







「体育館裏」



「…え?」



「…に、行く途中の廊下で俺と話したの覚えてる?」






…そういえば。


その時期は私が佐々木くんのこと好きで、

夏休み前に告白しようと思って体育館裏に呼び出してて、

そこに向かう途中でパン持った三鷹くんと会って…。










〝そんなに佐々木が好き?〟









…ま、まさかその時既に三鷹くんは私のことを好いてくれてたなんて…。