〝そういうわけだから、あんまり田中さんを振り回さないでね〟
…田中さんと三鷹が付き合うのはすごいことだし、付き合ったらいいなとも思ってた。
恋人いない仲間だったけど、それ以前に友達だと思ってたから。
田中さんが好きな人と結ばれればいいなって普通に思ってた。
でも、
いざ、三鷹にああ言われて…なぜか急に嫌だと思ってしまった。
完全に俺のこと牽制してたし、その時に三鷹には絶対に勝てないだろうなっていう焦燥感もあって。
…田中さんなんか全然タイプじゃないのに。
そこまで絡んでないのに。
……兄貴に田中さんと三鷹が両想いだって聞いてからなんかおかしい。
…でも、一つだけ。
一つだけ確信してることは、
田中さんの笑った顔は可愛い。
〝ありがとう〟
さっきの、恥ずかしそうに少し微笑んでた顔はきっと俺だけにしか見えてなくて。
まるでそれを遮るように三鷹は話に入ってきた。
きっと三鷹は知ってるんだ。


