「何かテレビ観る?」
ふと私の顔を覗き込んで言った三鷹くん。
そういえばこの部屋で今三鷹くんと二人っきりだったことを思い出す。
…まあ意識したところで何かあるわけでもないんだけど…。
「私はなんでもいいよ」
「…じゃあ俺の部屋行く?」
「………………え?」
少し間を開けてそう言い出した三鷹くん。
…意識しちゃうでしょそんなの!
私はみるみる顔が赤くなるのを感じつつ、三鷹くんを見つめ返した。
そんな私を見て、三鷹くんは真顔のまま話し出す。
「…何?もしかして意識してるの?」
「…別にしてませんけど」
「そんな顔して言っても説得力ないよね」
「だ、だって三鷹くんがあんなこと言うから」
「田中さんもそういうの意識したりするんだね」
「当たり前ですけど!?私をなんだと思ってらしたの?」
「女の子」
え。
心臓が一瞬止まり、そしてボンッと顔が更に赤くなる。
あまりにも予想外だ。
すると三鷹くんは突然プッと吹き出した。
「動揺しすぎ」
「…か、からかわないでよ!」
「反応が面白くて」
「…性格悪い…」
「何それ。ほんと可愛くないなー」
そう言いながら溜息をつく三鷹くん。
しかしその表情は何やら楽しそうでもあった。
…ドSかこの人は。


