最低王子と恋の渦







――――『……うっ』




冬の終わりの放課後。


中学生な私は一人、道端でうずくまっていた。



これまた腹痛で。

耐えられない痛みが引くのをしゃがみ込んで待っている。



と、





『美乃!?』





顔を上げるとそこには友也がいて。


彼は事情を聞くと、自分が着ていたブレザーを私に掛けておんぶしてくれた。





『友也ごめん…』


『全然いいよ!美乃は体弱いしな!』


『…ゆ、友也が風邪引いちゃうからブレザーは…』


『いいのいいの。俺は丈夫だし!』




……――――













私をいつでも安心させてくれたのは友也だった。


彼の屈託のない笑顔に何度助けられたか。







そんなことを思い出しながら、私は自分の席でお弁当を食べる。


菜々はジュースを買いに行っていた。



















「……」
















隣からの視線が痛い。





なぜかじっとこちらを見ている三鷹くん。


私はそれをなんとか気にしないようにしてご飯を食べていた。




しかしもう限界である。
















「…み、三鷹くん」



「何田中さん」



「なんでそんな見てくるの…?」



「え?俺は窓の外の綺麗な空を見てたんだけど。田中さんって自意識過剰?」
















死んでください!!




くっそ…っ。


恥ずかし過ぎて私が死にたいわ!