最低王子と恋の渦







「あんたほんと馬鹿ねー」



「な、何が?」



「川平くんはもう一度ちゃんと告白したいから返事聞いてないんでしょ?だったらちゃんと告白させたげなよ」














…そうか。


それは…そうかも。






ふと隣に座る三鷹くんと目が合ったが、私はなんだか気まずくてすぐ逸らしてしまった。













「だからちゃんと行きなよ」



「…分かった」














菜々は私がそう言うと、「よしっ」と手を叩いてから向かいの席で携帯をいじり始めた。





…土曜日は友也と丸一日デート。



きっと最初で最後になるデートだ。