最低王子と恋の渦





三鷹くんの背中に体を寄せ、少しドキドキしながら首に腕を回す。



…背中あったかい。






そういえば男の子におんぶしてもらうのって、中学の時友也にしてもらった以来だな。






私がおぶさると、三鷹くんはそのままゆっくり立ち上がった。


と、同時に私にまた腹痛の波が来る。








「……っ」



「田中さん案外軽いね」



「…あ、案外って…っ」



「……もしかして波来た?なら無理して突っ込まなくていいよ」



「くぅ…っ」







痛いわほんと。


やっぱりおんぶしてもらって良かった。




これ歩けないわきっと。









「……」











ほんの少しだけ汗の匂いがする。


完璧王子の汗なんて、大勢の女子が喜びそう。









そんなしょうもないことを考えていたら、少しだけ痛みも和らいできた。








「…初三鷹くん…」




「は?」









そういえば、新年明けてから初めて三鷹くんに会ったな。


最後に会ったのはクリスマス。

もとい、三鷹くんの誕生日。




あの時、次に会うのは始業式かと思ってたけど。


予想外の形で会っちゃったな。






……ちょっと喜んでる自分がいる。









「三鷹くん…あけましておめでとう…ございます」




「あけましておめでとう田中さん。今年もよろしく」




「…こちらこそよろしくお願いします…」




「…じゃあ俺も初田中さんだね」




「え?」




「新年早々田中さんに会えた」




「え、う…うん?」




「田中さんは嬉しい?俺に会えて」
















え?