最低王子と恋の渦





「ていうか…三鷹くん割と早かったね…?」



「まあね。あの神社近所だし」








そ、そうだったのか。



えらい偶然だな。








「田中さんてほんとに体弱いんだね」




「…うっ」










確かにね。


…でもなんでこんな急にお腹痛くなったんだろ。



もしかして夜食べたあのシュークリーム賞味期限切れてた…?










「さ、帰ろっか」



「…あ、そうだね」



「待って田中さん。おんぶ」





「…え」









〝おんぶ〟て。




え、おんぶ?







私が目をパチクリさせていると、三鷹くんはスッと私に背中を向けてしゃがんだ。



完全に背負われるのを待機してる体勢である。








「い、いいよいいよ!重いし!」



「歩けないくらい痛かったから電話くれたんでしょ。また波が来たらどうせ歩けなくなるんだから素直におぶされよ」



「でも…っ、冬休みたくさん食べてたし…」



「だから今更体重のこと気にしないでよもう手遅れだから」



「うるさいなぁ!」



「冗談だよ。ほら早く」








いつもの三鷹くんだ。


それがほんとに安心出来る。




私は少しためらいつつも、ここは素直に三鷹くんに頼ることにした。