ヒューヒューヒュー 「今日は月が紅いな。」 ベランダから風が吹き抜けている、ある皆既日食の夜のマンションの最上階。 ベランダには銀色の透き通った髪の短髪の少年がたたずんでいた。 「さぁて、明日は楽しくなるかな?」 それはまるで、何かのゲームでも楽しんでいるかのようだった。 ゴーンゴーン ゴーン 深夜の2時を知らせる大時計のかねがなり響くと、少年は明日起こることを楽しみに大人しく眠りについた。