君と星空の彼方

ほう…扉の中のことと、覚醒のことが関係あるんだ。

扉の中で聞いたことを思い出そうと、目を閉じる。

暖かい、耳に馴染む不思議な声…

その声は確かに言っていた。


「『今は覚醒しない』…そう言っていました」

「やはり、ですか」

ムルは私の言葉を予想していたのか、さほど驚きもせず紙に記入していく。

「…他に何か大事なことは言っていませんでしたか?」

うーん…何か、言ってたっけ。
いや、言ってたのは覚えてるんだけど、なんせ一眠りしちゃったからなぁ。

「あ!
確か、『あなたには赤が存在する』だの『それが運命の引き金になる』だの…
あと、『味方にも赤がいる』とか言ってた!
赤ってなんなんだろ?目の色もだけど…」

私の言葉に、ムルは一瞬驚いた顔をして…


直接ではないけど、ムルをまとう空気が一気に冷たくなった気がした。

ムルは少し睨むように私を見て…私の体は一瞬固まってしまった。



けど、すぐにムルは何もなかったかのように

「そうでしたか…」

そう言って紙に記入をした。

でも、私は気づいてしまった。


ムルが紙に『幻獣の一族の反応と一致点、あり』

そう書いていた。


…『赤』とは一体、なに?