君と星空の彼方

そんな声とともに、おでこに当たった指の感触。


とても冷たい…というのが私の勝手な想像であって、

本当のムルの指先から出る体温は、とても暖かい。


1本しか触れていないはずなのに、暖かいのがとても分かった。




「行きますよ…」




その声とともに、脳内にある映像が流れ込んで来た。

意識ははっきりしているのに…夢を見ているみたい。



映像の中にいるのは…私?

能力を出そうとする直前なのか、白髪だ。



髪を振り乱して手を出したその先には…



私が今まで出来たことのないような、キラキラと光る、大きなシールドができていた。




「っ、‼︎」


シールドができた瞬間、目が覚めたように私は目を開けた。


目の前にはムルが悠々と立っている。




今の映像を送ったのは…ムルなのかな。

目が開いて映像がシャットダウンした今も、なんか頭がポーッとする。




「…ちょっとヒントのようなものです。

今のような映像を思い浮かべますと、もっと素晴らしい技が出せますよ」