君と星空の彼方

「で、出てきなさい‼︎」


女の子の手には、赤の光から実体化された黒くて太い紐が握られていた。


「……ここですよー?」

声が聞こえたのは、女の子の後ろ10m程。

そこに立っていた夜月は…力を発動させたのか、茶色の髪になっていた。


まるで王子様のようなその風貌に、一瞬で目が奪われる。



うーん…かなりかっこいい!



気のせいか副会長さんのほおが赤い気が…


まあ、勇者ペルセウスの力を彼は持ってますから!




「…俺も…行くよ?」



「っ…そ、そんな姿が変わっただけで強さが変わるわけない!」



副会長さんの手から黒い紐が伸びて、夜月にまっすぐ向かっていく。


夜月は余裕そうな笑みを浮かべるとスッと避けた。


「…ふふっ、かかりましたね!」


副会長さんが意味深な言葉を言ったその時…


夜月の真後ろから、キマイラが出てきた。




「や、夜月‼︎‼︎」