そんな私が携帯小説という新たなジャンルに足を踏み入れたのは、やはり寂しかったからだと思う。 どうにもこうにも寂しかったのだ。 胸を掻きむしりたくなるような孤独が、とてつもなく嫌いだった。 闇が、怖かった。 自分を誇れるものが、一つだけでもいいから欲しかった。 大嫌いな自分を、好きだと言える何か。 そんなものを求めて、私は会員登録したのだった。