私が携帯小説を知ったのは、去年の夏頃、テレビCMでのことだった。


それまで自分の想いをノートにぶつけていた私は、人目に晒すことの出来る携帯小説というものに興味を抱いた。


少し悩みはした。


私は自他共に認める内気で臆病者だ。


このまま懐で温めておけば、批判されることもない。


ただ、私は寂しかった。


何か、意見が欲しかった。


認めてもらいたかった。


そんな気持ちが後押しして、私は携帯小説サイトに会員登録したのだった。