振り返ると、ワイングラス片手に、
着飾った豚と会話している叶多くんと目が合った。
十数メートル離れた距離で、
私達はニヤリと笑い合った。
外はますます騒がしくなる。
「はあ?ふざけんなって!」
「入れろや!メシ食わせろや!」
「そこ、どきやがれ!」
無理やり入ろうとするヤンキー達を、
外警備のガードマン数人が必死に止めていた。
会場内のガードマンの一人に、
無線が入る。
きっと外警備のガードマンからの応援要請だろう。
そのガードマンは、会場内の5人の仲間を連れて出て行こうとして……
叶多くんに、
「おい」と呼び止められていた。


