クロアイは、何かが起こりそうな気配を感じているのではない。



何かを起こせそうな、火種を探し出しているのだ。



推測だけで書き込んでもいない。



裏工作して、予知夢のカキコミ通りの状況を作り上げている。



これが正確。




予知夢の仕組みについて、
雑魚メンバー達が意見し合っていた。



爪を見ながら、なんて意味のない会議なのだろうと思っていた。



話し合ったところで、それが正解だと、クロアイは教えてくれないのに。




くだらない話し合いを変えたのは、

三ノ宮沙也子だった。



眼鏡の奥の知的な瞳を鋭くして、
話の流れを私が嫌な方へと持っていく。