「証拠がないなら、探せばいいんですわ」
お岩さんがそう言って、床の間の前に立った。
そしてダンッと片足を大きく踏み鳴らす。
と、掛け軸がシュルゥッと上に勢いよく巻き上がった。
ガッコンと音がして、壁の部分に人間ひとりがくぐれる程度の穴がポカリと開く。
・・・わ、ビックリした! 忍者砦みたい!
これって権田原が得意とする、仕掛け扉だ!
「この穴は、いま長老がいる御対面所の天井に繋がってますの」
お岩さんが得意そうに胸を張る。
「天井から下が盗み見ができます。長老の本性と企みが、見られるかもしれませんわ」
「お岩さん、えらい!」
大物長老の正体のことも気になっていたんだ。
あたしにも関係することだし、権田原にも迷惑がかかるかもしれないし。
様子を探れるなら、ぜひ探りたい!
「浄火、あんたも来るよね?」
「ああ、行く」
今度は浄火もうなづいた。
「じゃあ、さっそく行きますわよ。わたくしについていらして」
お岩さんを先頭に穴の中に入り込む。
立って進めないほど狭くて低い穴が、斜め上へとずっと続いていた。
四つん這いになって、三人が縦一列にジリジリと進んでいく。
せ・・・狭っ。これって太ってる人は、絶対に通れないよ。
しかも薄暗いし、ほこりっぽい。・・・ケホっ。
お岩さんがそう言って、床の間の前に立った。
そしてダンッと片足を大きく踏み鳴らす。
と、掛け軸がシュルゥッと上に勢いよく巻き上がった。
ガッコンと音がして、壁の部分に人間ひとりがくぐれる程度の穴がポカリと開く。
・・・わ、ビックリした! 忍者砦みたい!
これって権田原が得意とする、仕掛け扉だ!
「この穴は、いま長老がいる御対面所の天井に繋がってますの」
お岩さんが得意そうに胸を張る。
「天井から下が盗み見ができます。長老の本性と企みが、見られるかもしれませんわ」
「お岩さん、えらい!」
大物長老の正体のことも気になっていたんだ。
あたしにも関係することだし、権田原にも迷惑がかかるかもしれないし。
様子を探れるなら、ぜひ探りたい!
「浄火、あんたも来るよね?」
「ああ、行く」
今度は浄火もうなづいた。
「じゃあ、さっそく行きますわよ。わたくしについていらして」
お岩さんを先頭に穴の中に入り込む。
立って進めないほど狭くて低い穴が、斜め上へとずっと続いていた。
四つん這いになって、三人が縦一列にジリジリと進んでいく。
せ・・・狭っ。これって太ってる人は、絶対に通れないよ。
しかも薄暗いし、ほこりっぽい。・・・ケホっ。


