ふと何かに包まれている感触がする。

それになんかいい匂いもするし…。

たぶんこの匂いは柑橘系の匂いだ…

落ち着くなぁ…。

そのとき、チャイムが鳴り私は目を覚まし

たがなかなか起き上がれない。

あれ?なんで?身体になんか巻きついてる

気が…。

頑張って巻きついていたものから抜け出し

状況を確認するために起き上がった。

そこにいたのは、長身の身体を縮めるよう

にして眠っている男の子。

「えっ!?……きゃぁぁぁぁっ!!!」

「ン…」

私の叫び声を目覚まし代わりにその男の子

は目を覚ました。

ふと視線を感じもう一つのベッドを見てみ

ると、こちらを見てクスクス笑っている男

の子がいた。

「あの…」

「ごめんね?流石にマズいよっていったんだ

けどさ、お前と寝るよりはいいって言ってキ

ミのベッドに入っちゃたんだ。」

ってか普通は女子と一緒に寝るなんてダメ

でしょ!!しかも見ず知らずの人と。