ふと校門が騒がしくなっていることに気づ

いた私と聖架。

「あ!あれって神崎兄弟だよね!」

神崎兄弟…すごい人気だな…

ん?でも…

「なんで聖架あの二人知ってるの?

知り合いとか?」

「そんなわけないじゃない。まぁ、妃夏は

今日いなかったもんね。お昼の時ね学食の

所にかっこいい人たちがいるって言うから見

に行ったんだ。それがあの二人だったってわ

け。あんなイケメンな知り合いいたら絶対

妃夏に紹介してるし!」

へぇー…そんなにかっこいいかな…

かっこいいってよりも私にとっては怖かった

んだけどな…

「聖架はどっちがタイプ?」

聖架なら弟のほうかな…?予想だけど

「んー…まだどんな人かは詳しくわかんな

いけど私は雅先輩の方かな?」

「やっぱり?」

そんな話をしながら騒ぎの傍を通り抜けよ

うとしたら

「妃夏ちやーん!ちょっといい?」

と神崎先輩…雅先輩から呼び止められた

そのせいで回りにいた女の子たちからの痛

い視線…

なんか…怖いです…

「…な、なんですか?」

「ちょ、妃夏いつの間に仲良くなったの

よー」

と聖架まで。でも、保健室で寝てましたな

んて言えない…

「君は?」

聖架に興味を示した雅先輩、まぁ、聖架は

可愛いし、頭いいしと褒めたらキリのない

女子として完璧な女の子

「私はこの子の親友やらせてもらってま

す、天野聖架です!以後お見知りおきを」

こういうふうに誰とでも明るく接せれるか

ら友達すぐできるんだよなー…

こういう性格に生まれたかった…