きみの声を聞かせて




やっぱりスケートやったことないとやばいのかな?



((翔矢くんは?))



「俺は小さい頃、近くにスケート場があったからよく行ってた。



でもまぁ……いっか」



ん?何が?



首を傾げた翔矢くんは何でもないとないって言いかけたことは教えてくれなかった。



そして、わたしの家まで送り届け「渚にだけは出かけること言うなよ!」とだけ言うと、自転車に乗って帰って行った。



わたしは日の沈む夕日に向かって漕いでいく翔矢くんが見えなくなるまで



気をつけて帰ってねと心の中で呟きながらその姿をずっと見つめていた。