「それだけは……」 と急に声を小さくさせながら言う1人に 「だったら二度とお前らの顔を夏帆に見せんな。 今すぐ出て行け」 と今までにないくらい低い声で睨みつけると、一瞬風が吹いたかのようにすぐに消えていった。 わたしはジンジン痛む足首を片手で抑えながら俯く。 「夏帆、あんたもバカ! なんで誰にも伝えないで1人で行ったんだよ! おかげでアリーナ出た後、どこに行ったか分からなくて会場中探し回ったじゃん」