前も後ろも、右も左も ひかりひとつ見えない真っ暗な道。 わたしはそんな中ひとり、宛もなく歩いては 少し立ち止まっての繰り返しをしていた。 誰にも打ち明けられずに我慢して 辛くてはひとりで涙を流して 日に日に弱くなっていくわたしに 神様は追い討ちをかけるように…… わたしから「声」という大事なものを奪ったんだ―――。