「・・・・・まさか、俺を襲ったのも貴方の血を狙ってた連中だったりとか」

「・・・・コクリ」




「マジ?」


「マジと書いて本気と読む。色々事情があるんだよ、チェリー君


「チャーリーだ!チャーリー・ロック」


「ごめんごめん。で、君もこれからはワタシの血統を受け継ぐ吸血鬼なんだ。吸血鬼には吸血鬼として守らなければならないルールもある。覚える事は山積みだよチェリー君」

そう、まさかこのふざけた奴の巻き添えになった自分が、これからとんてもない騒ぎに巻き込まれていくなどこの時はまだ知るよしもなかった。