「昔ニンニク嫌いの奴に沢山送り付けたら、お礼にくさやが山程届いてね。ためしに食べたら、あれには参ったよ。一口で余りの臭さに気絶して、しばらく体から臭いがとれないし。吸血鬼は五感が優れているから、みんな避ける避ける。て、突っ立てないで座りなよ」

話が、長くなりそうので椅子に座る。
しかし、くさやって東洋の珍味だったような。
わざわざ、探したのか。

「まあ、ワタシは吸血鬼の中では反則の塊だからね。君もこれから大変だよ。他の吸血鬼に血を狙われたり、因縁吹っ掛けられたり」

もし、この場にバリシャが居たなら因縁を、吹っ掛けられるのは大半はお前が原因だと即答しただろう。が、あいにくこの場には居ない。