「バリー、ワタシに失礼な事、考えてない?」

「ああ、お前の弟子は苦労し過ぎて髪が薄くなるかもな」

「そしたら、育毛剤をクリスマスには沢山プレゼントするよ」

「嫌味かソレ。お前からのプレゼントはろくでもないからな。下手すりゃ嫌がらせだ」

自分が昔ウィーから貰ったプレゼントの中には、BL本やナース服、ニンニクの香水等貰っても全く嬉しくない物も含まれている。

しかも、そのプレゼントのせいで、何度恋人に誤解されケンカになり頬に平手打ちをくらい土下座して仲直りしたことか。

思わず遠い目になる。しかも、今ではその恋人は腐女子と化してしまった。

「そう言えばレシアは元気?」

「元気どころかお前が冗談でプレゼントしてくれやがった本に何か目覚めたみたいで自作の漫画や小説書いて布教活動に取り組んでるよ」

「……ごめん。何とか打開策を打つよ」

「残念。すでに手遅れだ。しかもお土産付き」

俺は、バックの中から二冊の薄い本を出しテーブルの上に置いた。

その表紙に描かれていたのは俺とウィーそっくりなキャラクターだった。