「三年の国方。お前は?」


ぶっきらぼうにそう言う。


「三年……。あ、あの僕は二年B組の安田と言います……。



あの、一応委員会に所属しておりまして……。


あ、環境美化委員なんですけどね? 去年からやっておりまして、去年は書記で今年は副委員長でして……」


メガネを何度もかけなおしながら、安田は必死で自分をアピールする。


「で? その環境美化委員の副委員長さんが、C組の前で何やってんだ?」


「あ……、それはですね! あの……、C組の環境について調べておりまして」