どれくらい走っただろうか?


もう学校もすっかり見えなくなって、気づけば駅の近くにある公園までやってきていた。


三人は少し休む為に公園のベンチに腰を下ろした。


「ソラ、大丈夫?」


飛び降りた時にうずくまっていたソラに、りえは心配する。


「走れたんだから大丈夫」


そう言い笑っても、どこか辛そうに見える。


「ねぇ、もういいからソラは帰りなよ」


「嫌よ!」


とたんに、ソラは声を上げる。


「私、りえと国方さんを二人きりにはさせない」