「はい……。だから、これから国方さんにこの絵を見せに行くんです」


「国方さん、どこにいるか知ってるの?」


ソラの目が輝く。


「地下室ですよ、あそこに必ず何かがあるって言ってましたから」


「地下室……」


つぶやき、ソラは足を止める。


「どうしました?」


振り向き、首を傾げる安田。


サヤカに、地下室にはいくなと言われたが、国方がいるなら行くしかないだろう。


「ううん」
ソラはそう言い、再び歩き始めた。