「あーや!」 「……」 あれからも、彼方は変わらず絡んでくる。 むしろ……。 「眠いの?それとも、具合悪い?」 「っ……!!」 机に突っ伏していた私の顔を両手で包み込み、無理矢理上げて、ジッと見つめてきた。 か、顔!!距離が近いからっ!! 気のせいかもしれないが、彼方が前よりも積極的になった気がする。 いまやもう、爽やか系の面影はなし。