《キャラバト》白衣の保険医と黒い翼


◇◇◇


「いくぞ!」


ごくりと生唾を飲み込んだ朱祢。


ここは保健室。

夜ではない真っ昼間なはずなのに、何故か薄暗い。

カーテンというカーテンを閉じているせいである。


気味悪い部屋に、るんるんと嬉しそうに鼻唄をうたいながら。


ちゅ、とネックレスにキス。



そして、詠唱というより叫びに近いものを発した。





【アラベスク】!