「その代わり、茶を煎れて下さい。 葉の煮出し汁ではない、きちんとした茶を。 青茶がいいですね。 ほんの少し、茉莉花を入れて。 お茶請けには玲叉菓舗の豆沙包か酥皮蛋撻仔、安楠小館の鮮果布甸がいいですねえ」 愛しい養い子の緩んだ顔を突いて、ここぞとばかりに主は強請る。 我が儘だ、と何時もと同じに、珊瑚はぼやく。